寿司屋の境界線??? ★加古川市の土地家屋調査士 吉良事務所
2022/04/06
長男の門出を祝った日
…の話なんですけど
4月です。おかげさまで長男が社会人になりました。次男は高校3年生になります。
長男の大学卒業と就職祝いを兼ねて少し豪勢に、蟹や寿司がおいしいお店に行きました。
でも誰よりも楽しみにしていたのは蟹好き・寿司好きの次男の方だったかも。一応遠慮するそぶりを見せつつも、譲らなかったメニューはやはり生蟹、焼き蟹、そして上握り寿司。
実は次男が小学生の間、私は彼に嘘をついていました。
「回転寿司じゃないお寿司屋さんは、おいしくない。おいしくないから行列もない。だから儲からなくて、お店も小さい。回転コンベアの機械も買えないから、自分で手で握ってお客さんの席まで運ぶしかないんだよ。」と(全国の寿司職人の皆さん、ごめんなさい!)。
でも小6のある日、次男がサッカークラブの友達とお弁当を食べながら私が教えたとおりの話をして、「…って、お父さんが言ってた」と言ったのを聞いてしまった瞬間、猛反省。小学校の卒業祝いとサッカーでの大活躍のご褒美を理由に、覚悟を決めて”回転しない”寿司屋さんに連れて行くことに。
大将が華麗に握るのを唖然とした顔で凝視し、スローモーションのように口に運び、感動のため息。満腹になっても後味を消したくないとお茶すら飲まない次男に、「あとは好きなだけ見て帰れ」とトロの塊を目の前に置いた大将。
「サンタクロースはいない」と真実を打ち明ける以上に胸が痛んだ私の罪悪感は、過去一番心に残る「お父さん、ありがとう」のひと言に一瞬で拭われたのでした。
あれから5年。
先の蟹料理の店では、最後に長男が感謝と決意の言葉で締めくくり、お開きに。
大人になったなぁと成長を喜びながら、店を出て家族で車に乗り込みました。
「さあ、来年は(次男の)高校卒業と進学か。そろそろ本気で目標絞らんとな。」
すると次男が、「もう行くとこ、決めた。」
「え?!初耳? どこの大学目標に決めたの?」
「違う。前に行った回転しない寿司屋。」
「お祝いで食べに行くお店の話かーい!」
長男が主役の日なのに、キメたのはやっぱり次男でした。
可愛い弟のために、お兄ちゃん頑張って働いて~~おめでとう♪